こんにちは!JJKこと自閉女子高生の母でありライターのmomです。
我が家のJJK、2022年8月よりルミクス脱毛で話題の「LACOCO」さんで全身脱毛に挑戦中です。
今回は、いよいよJJKの初回カウンセリングとパッチテストの日のことをお伝えします。
結局、momがどんなに好印象だったとしても最終的にはJJK次第なわけで、夏休みが始まったタイミングで予約を入れました。
ちなみに、他にも何件か下見に行く予定だったのですが、ネット検索の時点でそれほど気になるサロンが見つけられなかったためいったんこのまま進んでみることにしました。
電話予約で確認したこと
カウンセリングやパッチテストが問題なく終了した場合、そのまま申し込みをする可能性もあったため、その際に必要とされるものを確認しました。
どこのサロンでも大きくは違わないと思いますのでご紹介したいと思います。だいたい以下の3点を持参しておけば安心ではないでしょうか。
- 本人の身分証明書(マイナンバーカードや健康保険証など)
- 保護者の身分証明書(マイナンバーカードや運転免許証、健康保険証など)
- 学生証(生徒手帳)
本人の身分証明書
ここでは、JJKの身分証明書ってことですね。
マイナンバーカードも取得していますが、公的な証明以外はほとんど健康保険証を使っています。
個人情報漏洩の観点でも、民間の企業に提示するなら健康保険証で十分かと思われます。
保護者の身分証明証
こちらは要するにmomの身分証明証ですね。
momもマイナンバーカードは取得していますが、特段の指示がない場合は健康保険証か運転免許証を提示しています。
とくに意味があるわけではないのですが、momのばあいは運転免許証を使うことが多いです。
ぶっちゃけ、未成年の場合は本人の証明書よりもこっちが大事だったりするので忘れずに持参しましょう。
学生証
こちらは、必ずとは言えないのですが、サロンによっては学割サービスをしてくれる場合があります。
そのためには学生である証明が必要なため、健康保険証では不十分です。
なので、生徒手帳や学生証の提示が必要です。
使えるキャンペーンや割引などは極力利用してお得に施術を受けたいのでぜひ確認してみてください。
JJKが通っている特別支援学校では全員に学生証が発行れるわけではありませんでした。
必要な場合のみ申請を出して発行してもらうことになってます。
入学時に受け取れなくて困惑された方はぜひ学校に問い合わせてみてください。
※momは入学と共に申請しました。障害者割引はないけど学割はあるという場合は申請されるといいですね。
JJKのへの伝え方
さて、ここまでの過程はmomの判断で進めてこれたのですが、これから先はJJKの同意がなければ先に進むことはできません。
何度も言うようにJJKは初めてのことが非常に苦手で、経験のないことを頭で想像することがかなりむずかしいです。
なので、初めてのことに取り組む時は何かしらの作戦を考える必要があります。
過去の経験からイメージしてもらう
過去にJJKが経験のあることで脱毛サロンに近い雰囲気のことはなんだろう?
momがまず思いついたのはこの2つです。
- 美容室
- 歯医者
共通している部分としては、
- 1人で専用の椅子に座り、寝る体勢に近い角度まで倒れる
- キレイなお姉さんがケアしてくれる
かなりイメージ近いと思われます。
幸いこのどちらも理解のあるスタッフさんに出会うことができ、何年もお世話になっていますがとくにトラブルもなく、むしろ楽しみにして通ってくれています。
JJKの中で「お姉さん」は憧れの存在です。
言うことを聞いていれば悪いようにはしないことがよくわかっています。
「髪の毛、お姉さんにカットしてもらう?」とか「歯医者さんでお姉さんに歯磨きしてもらおうか?」と言えば納得します。
そして、お家でmomにやってもらうよりもずっと満足のいくケアをしてくれることもよくわかっているのです。
JJKの中では「お姉さん」はプロ。momよりも数段すごい仕事をしてくれる人というイメージなのです。
お姉さんにキレイにしてもらおう
ねえねえ、JJK〜〜〜
ん?
脇さ〜
今度、お姉さんにキレイにしてもらう?
うんっっ!お姉さん!!
まずは、お姉さんの所にお話聞きに行かない?
そんで、大丈夫か練習してもらおう
行く!お姉さん!
こんな感じであっさり連れ出し作戦は成功しました。
JJKの中で「お姉さん」という存在はやっぱり絶大でしたね。
受付からカウンセリングルームへ
今回もNさんが入口まで出てきてくださり、JJKも上機嫌でした。
進んでかわいいスリッパにも履き替え、ソファ席からカウンセリングルームへの移動もスムーズにできました。
やっぱりスモーキーピンクのかわいいインテリアはJJKもいたくお気に召したようです。
サロン側への伝え方
さて、今回の最難関ポイントがやってきました。
今回の一番の目的は「JJKを理解してもらうこと」。
16年もJJKの母してるmomですが、何度繰り返してきてもカミングアウトの瞬間は緊張します。
あくまでこれは我が家の場合なのですが、だいたいいつも「会わせてから」カミングアウトしています。
と言うのも、人間は「わからないこと」や「知らないもの」に対しては必要以上に恐怖を感じたり避けようとしたりするものなので、前もって入れた情報(例えば電話等)で身構えられすぎてしまい、必要以上に心配をかけてしまうようなこともあるからです。
「百聞は一見にしかず」というように本人も一緒にいる状況で苦手なことや不安になることをお話して理解してもらうようにしています。
カウンセリングルームにて
受付からここまで終始にこやかに相手をしてくださり、JJKもとても落ち着いていました。
前回のmomのカウンセリングの時に一度説明を受けているので料金やその他の説明は今回は大丈夫だと伝えました。
ついに、JJKのことを相談する段になりました。
ついにカミングアウト
では、問題なければパッチテストに入りたいと思います。
前回、痛みについてが心配だとおっしゃってましたが、他になにか心配なことなどありませんか?
はい!
実は、ちょっとご相談がありまして…
はい!どのようなことですか?
うちの子、ちょっとハンデイがありまして…
初めてのことが極端に苦手という特性があるんです。
と言っても、苦手なのはほんとに最初の1回だけで、一度経験してしまえば2回目以降は問題ないんです。
なので、そのへんの対応もご協力お願いできればと…
発達障害について世の中でどのくらい認知されているのかがわからなかったのと、いきなり「障害」という言葉を用いるのに抵抗があったため、少しでもやわらかくなったらという思いもあり、ハンディという言葉をつかってみました。
※中には「障害」と言う言葉に過敏に反応する方もいらっしゃいますので、あまり驚かせたくないという配慮のもとにこうなりました。
あ、はい。そうなんですね!
さしつかえなければ、そのハンディに名前みたいのがあるようでしたら教えていただいてもいいですか?
はい。
知的に障害があることと、自閉的な傾向があると言われてます。
いきなり専門的な用語を口にしてしまったmom。伝わるのか非常に不安になります。
そうですか!
初めてのことが苦手と言うことでしたら、たしかにそういう(自閉的な)傾向があるのかもしれないですね。
え?
まるで心理士さんとか福祉関係の方とお話してるような感じなんですが…
思いがけずすんなりと会話が成立してしまい、逆に困惑するmomでした。
奇跡の出会い
あ、大丈夫ですよ!
実は私、前職が保育士だったのもあって少し知識もありまして…
いろんなお子さんと接する機会があったんです。
JJKさんが安心してお手入れ受けられるようにこちらも配慮させていただきますね!
でも、今、こうして3人でお話していてもとても落ち着いてくださっているように思えます。
もしかしたら、私のことはなんとなく受け入れてくださってるんじゃないですかね?
はい!そう思います!
実は、若いキレイなお姉さんがすごい好きで!💖
ええ!!笑
そう言われるとちょっと緊張しちゃいますね笑
でも、大丈夫ですよ!
私がお手入れに入れる時は入らせていただきますし、他のスタッフもみんなやさしいので大丈夫です!情報共有させていただいて、JJKさんが不安にならないようにお手伝いさせていただきたいと思います。
こんな百点満点の返答をいただけて、運命を感じずにはいられなかったmomです。
まだまだ発達障害に理解がない方も多い中で、こんなにも心強い支援を申し出てくださる方もいるのだと胸が熱くなりました。
パッチテストの様子
その後は例のごとくベッドのある個室に通され、最後の難関パッチテストです。
momの中ではさっきのカウンセリングでの内容ですっかり安心してしまい、パッチテストへのハードルがめちゃくちゃ下がりました。
実際、痛みについてはほぼないことは身をもって立証してますのでJJKがこわがらなければ問題なしです。
申し分のない対応
一言で言うとほんと文句のつけようがないほど完璧な対応でした。
どんな感じだったのかと言いますと、
- 常に笑顔で接してくれる
- しっかりと名前を呼んでくれる
- 一語一語ゆっくりハッキリ話してくれる
- 道具や機材などは全て手にとって見せてくれる
- 体に触れる時は事前に教えてくれる
- 新たな動作に入る時はその都度声かけしてくれる
- 質問はイエスかノーで答えられる内容にしてくれる
たぶんmomと同じような立場のパパさんママさんならわかってくださると思うのですが…
「あーーー(それならね)」と頷いたのではないでしょうか?
どれもこれもものすごく自然になさってたんですが、めちゃくちゃ正解だと思いませんか?
パッチテストの手順とやり取り
NさんはJJKが初めてのことが苦手だということをよく理解してくださり、このパッチテストでJJKが恐怖や不安を感じることがないよう、ほんとうにていねいにていねいに説明してくださいました。
Nさんは脱毛マシンのすぐ横に来てJJKによく見えるように説明してくれました。
JJKさん
この機械を使ってお手入れしてみますね〜
これ、けっこう大きいですよね笑
こんな機械を使ってお手入れするんです
大きい〜笑笑
次は機械のハンドル部分を手にとってさらによく見せてくれます。
ここのこの部分を体に当てますよ〜
はい
肌に当てたらちょっとピカっとしますよ
まぶしかったら目をつぶっててくださいね
はい
ここでJJKは腕をまくりあげ、脇を出そうとします。
(JJKの中でむだ毛処理=脇だったのでほぼ条件反射です)
あ、脇を見せてくれたんですね
ありがとうございます
今日は練習だから腕でやってみましょう〜
はい!腕!
では、まずこのジェルを塗っていきますね〜
ちょっと冷たいです〜
キャハハ、つめたい笑
はい
冷たいですよね〜笑
では、次はこれを当てていきますね〜
ピカッとしますよ〜
どうですか〜?
痛くないですか?
ちょっとあったかい感じかな?
はい、痛くない
あったかい笑笑
はい
おつかれさまでした〜
今日はこれでおしまいです
ジェルをふきとっていきますね〜
こんな感じで、JJKにとっては初めてのことだらけだったにも関わらず少しもこわがることなく(むしろ楽しそうに)、難なくパッチテストをクリアしたのでした。
もちろんまったく痛がる様子もなくmomもほんっっとに安心しました。
Nさんのすごいところ追記
先ほどの7項目に加え、パッチテストでのやり取りですごいなと思ったところは
- 一切否定をしなかったところ
です。
こちらも自閉傾向の子にとってはあるあるのことなんですが、JJKももれなく当てはまっていてとにかく否定を嫌います。
なので、もしもまちがった行動をしたとしてもそれはダメとかそれはやりませんとか否定するのではなく、まずは受け止めた上で正しい方向に持っていくのが理想です。
これをほんとにごくごく自然にやってたんです。
どこの部分だと思いますか?
そうです。パッチテストは腕に照射することになってたのですが、JJKはいつもの流れで脇を出そうとしちゃったんですね。
たいていの場合なら、「あ、違いますよ!腕ですよ!」みたいにいったん否定の言葉をはさんでしまうものです。
実際、momでもとっさの時は否定的な言葉が飛び出してしまいます。
それを見せてくれてありがとうと言った上で、今日は腕でやってみましょうというこの流れ。感激しました。
初対面でここまでの理解を示してくださる方は少ないです。
Nさんへの感謝と自画自賛
もうこの時点でmomもJJKもNさんにおまかせしたいという気持ちがかたまってましたので、そのまま契約の流れとなりました。
サロンでのお手入れはけして安いものではないですが、今年のJJKへの誕生日プレゼントです。いや、誕生日とクリスマスプレゼントの抱き合わせですね(いや、それ以上)笑
これから先、日常の自己処理がどんどん楽になっていくことを期待して、
JJK、お洒落サロンで全身脱毛始めます。
とてもやさしくJJKをサポートしてくださったNさんにはほんとに感謝です。この出会いに感謝したいと思います。
そして、このサロンを一発で見つけたmomもけっこうすごいと自画自賛しておきます笑
今までもJJKの進路を選択していく過程で毎回悩んだものですが、ご縁のある所はなんか最初から感じるものがあったんですよね〜。
第六感みたいなものなんでしょうか?
momの愛でしょうか笑